アニメ『ベルサイユのばら』は、1979年に初めてアニメ化され、2025年1月には新たに劇場版として再び蘇りました。
どちらの作品にも共通しているのは、壮大な物語を支える豪華な声優陣の存在です。
この記事では、旧アニメと2025年新アニメの声優を比較しながら、キャラクターの魅力をわかりやすく紹介します。
目次
『ベルサイユのばら』とは
原作は池田理代子氏による同名漫画で、18世紀フランス革命期を舞台に、貴族社会の中で自由と愛に生きた人々を描いた名作です。
1979年版は日本テレビ系列で全40話が放送され、社会現象となりました。
そして2025年、MAPPA制作・吉村愛監督により劇場アニメとしてリメイクされ、最新の映像美と新キャストで再構築されています。
アニメ『ベルサイユのばら』声優比較一覧
キャラクター名 | 旧アニメ 担当声優(1979年) | 新アニメ 担当声優(2025年) | キャラの特徴 |
---|---|---|---|
オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ | 田島令子 | 沢城みゆき | 男装の麗人。強く誇り高く、正義と愛に生きる近衛士官。 |
アンドレ・グランディエ | 志垣太郎 | 豊永利行 | オスカルの幼なじみで忠実な従者。深い愛情を抱く。 |
マリー・アントワネット | 堀江美都子 | 平野綾 | 王妃。純粋で無邪気だが、やがて悲劇に巻き込まれる。 |
ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン | 野沢那智 | 加藤和樹 | スウェーデン貴族。アントワネットの恋人で誠実な紳士。 |
アラン・ド・ソワソン | 鈴置洋孝 | 武内駿輔 | 兵士出身。オスカルを慕う屈強で情に厚い人物。 |
ベルナール・シャトレ | 塩沢兼人 | 入野自由 | 革命派の理想主義者。社会変革を目指す情熱家。 |
ロザリー・ラ・モリエール | 潘恵子 | 早見沙織 | 純粋で優しい少女。オスカルを姉のように慕う。 |
ジャルジェ将軍 | 千葉順二 | 銀河万丈 | オスカルの父。軍人として誇り高く厳格な人物。 |
ジャルジェ夫人 | 武藤礼子 | 島本須美 | オスカルの母。娘を案じ、女性としての幸せを願う。 |
ルイ16世 | 阪脩(さかおさむ) | 落合福嗣 | 王妃を愛しながらも、政治的に無力な王。 |
ルイ15世 | 大木民夫 | 大塚芳忠 | 享楽的な前王。アントワネットを迎える前の王政期を象徴。 |
ロベスピエール | 曽我部和恭 | 小野賢章 | 革命期を象徴する冷静な理想主義者。 |
サン・ジュスト | 古谷徹 | ― | 革命派の青年。正義感が強く、理想に生きる。 |
ノアイユ伯爵夫人 | 弥永和子 | 平野文 | 王室側の有力貴族。政治的野心を持つ女性。 |
フローリアン・ド・ジェローデル | 鈴木清信 | 江口拓也 | オスカルを慕う青年貴族。恋心を抱くが身分差に苦しむ。 |
マロン・グラッセ・モンブラン | 京田尚子 | 田中真弓 | コミカルな家令的ポジション。温かみのある存在。 |
ナレーション | 中西妙子 | 黒木瞳 | 物語を見守る語り手。全体を包み込む落ち着いた声。 |
新旧の声優演技の違い
旧作は、舞台俳優出身の声優が多く、重厚な発声と芝居調の演技が特徴です。
一方、2025年版は現代的で繊細な感情表現やリアルな会話劇が強調されています。
- 沢城みゆきのオスカルは、理知的で静かな強さを感じさせる演技。
- 豊永利行のアンドレは、感情の起伏を繊細に表現。
- 平野綾のアントワネットは、若さと危うさを両立した表現が評価されています。
この違いにより、時代ごとの「演技スタイルの進化」を体感できるのも見どころです。
制作スタッフの進化にも注目
1979年版では「長浜忠夫」監督によるクラシカルな演出が特徴でした。
2025年版では、MAPPA×吉村愛監督による現代的な映像演出と、音楽:澤野弘之による壮大なスコアが融合。
特に戦闘シーンや宮廷舞踏会のシーンは、絵画のような美しさで再構築されています。
まとめ:声優比較でわかる『ベルサイユのばら』の進化
『ベルサイユのばら』は、1979年版と2025年版でまったく異なる魅力を放っています。
旧版は「伝説的演技」、新版は「繊細で現代的な表現」。
どちらも作品テーマである「誇り・愛・自由」を見事に表現しています。
過去の名演と現代の再解釈を見比べることで、この作品がなぜ時代を超えて愛されるのかを実感できるでしょう。